こんにちは。
保育士の転職で、書類選考を通過したら、いよいよ面接です。
保育士転職の面接での質問は、新卒の就職活動のときの面接での質問とは違い、これまでの経験を問う質問であったり、退職理由など、さまざまな質問が想定されます。
はじめての保育士転職なら、面接でどんな質問をされるのか心配ですよね。
今回は、はじめての転職面接でも安心!
保育士の転職面接に備えておきたい、よく聞かれる質問とその回答例について、ご紹介します。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
保育士の面接対策!よくある質問と解答例を紹介
保育士の転職面接の質問の意味とは
保育士の転職面接での質問には、必ず意味があり、保育園の採用担当者が「なぜその質問をするのか」を想像して回答することが大切です。
保育園の面接官は、「応募者の人柄」や「社会人としてのマナーが身についているかどうか」、「園の雰囲気に合うかどうか」など、転職面接の短い時間の間に、さまざまな観点から応募者をみています。
保育士の転職面接においては、とくに、次のポイントが注目されます。
・人柄のよさ、コミュニケーション能力、誠実さ
・保育の仕事への熱意
・これまでの保育士としての経験
・保育園の雰囲気に合うか
・退職理由
保育士の転職面接の序盤でよく聞かれる質問
保育士の転職の面接において、面接の序盤では、自己紹介や職務経歴、退職理由についてなどの質問がされることが多いです。
ここでは、とくに、明るく簡潔な回答を心がけましょう。
保育園の採用担当者は、応募者がどのように考えて、どのような行動をする人物かということ、まとまりのある回答がきちんとできるかというところに注目しています。
保育士の場合、話しているときの表情や声色も、とくにチェックされています。
それは、保育士という職業柄、採用においては、人柄を重視する保育園が多いからです。
ですから、保育士の転職面接で大切なのは、明るく素直で、ハキハキと応対できることです。
笑顔がなかったり、暗い受け答えでは、保育園の採用担当者にマイナスの印象を抱かせてしまうこともあります。
面接の序盤は、緊張していて、うまく答えられるか不安になるかもしれませんが、保育園の採用担当者は、回答の内容が優れているかよりも、応募者の人柄をみています。
笑顔で明るく、質問に対して誠実な受け答えをするということを心がけてくださいね。
「自己紹介をお願いします」
要点を簡潔にまとめて、1分程度で話しましょう。
面接のオープニングとなるのが、自己紹介です。
保育園の採用担当者は、応募者の第一印象、コミュニケーション能力などを自己紹介から見極めています。
そのため、自己紹介の内容よりも、表情や話し方に注目している場合が多いです。
明るい笑顔や、強弱をつけた話し方、目線の配り方などに注意してみてください。
回答例:
保育花子と申します。
私は、〇〇大学児童福祉科を卒業後、〇〇保育園に入職、5年間で、0歳児から4歳児クラスまでの担任を務めてまいりました。
在職中は、子どもたち一人ひとりに寄り添う保育を心がけていました。
その中で、小規模保育について学び、より子供たちと向き合える環境で保育士として成長したいと考え、貴園に応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
「今までの職務経歴を教えてください」
これまでの保育士としての職歴を、応募先の園でどう活かせるのかまでを伝えましょう。
回答例:
以前の職場では、6年間保育士として働いてきました。
0歳児から6歳児まで担任を経験し、子どもたちの成長過程でどのような保育をしていけばよいかを学んできました。
出産で一度保育の仕事からは離れましたが、今後は自身の子育て経験を活かし、子どもたちのみならず、保護者の気持ちに寄り添える保育士になるのが目標です。
「前職の退職理由を教えてください」
前職の批判をするのはNGです。前向きな内容に変換して伝えましょう。
退職理由が、今回の志望動機に結びつくようにするとベストです。
回答例:
前職は大規模園でしたので、1クラスの人数も多く、一人ひとりと関わる時間が少ない状況にありました。
日々保育に携わるうちに、子どもたちと丁寧に向き合える小規模園での保育を実現したいと考え、転職を決意し退職いたしました。
保育士の転職面接の中盤でよく聞かれる質問
保育士の転職面接において、面接の中盤では、志望動機、あなたの強みや弱み、保育士としてのキャリアプランなどの質問がされることが多いです。
自己PRは抽象的な回答ではなく、具体的なエピソードを交えた回答を心がけましょう。
保育園の採用担当者は、応募者の「保育の仕事への熱意」「保育士としてのやる気」など、保育士としての前向きな姿勢を評価します。
保育園に入職したあとに、熱意を持って、積極的に仕事に取り組んでもらえるかをチェックしています。
志望動機である、「なぜうちの保育園なのか?」も、注目されるところです。
熱意や高い目標があったとしても、保育園の理念や保育方針に合っているかどうかが重要なポイントになります。
「志望理由を教えてください」
保育園の採用担当者は、この質問からあなたの保育士としての強み、キャリアプラン、保育園への理解度をチェックしています。
前職の職務経験を生かして、応募先の保育園だからこそ貢献できるという志望動機を考えましょう。
応募先の園の保育方針や理念、特徴を理解していなければ、明確な志望理由を話すことはできません。
「私の前職における○○といった経験を活かして、○○○である貴園で、○○○○として貢献していきたいと考え志望しました」といった流れの回答を心がけてください。
回答例:
私は、これまで保育に携わるなかで、子どもたちの個性を活かし、枠にはめるのではなく、それぞれの発達に寄り添うような保育を目指していました。
貴園の一人ひとりの子どもたちをしっかりと見られる少人数制保育に、とても魅力を感じました。
また、「遊びを通して豊かな心を育む」という貴園の理念は、私自身の保育に対する理想と通じるところがあります。
近年、子どもたちの体力低下が問題となっており、幼児期からの外遊びの大切さが注目されていますが、
自然豊かな恵まれた環境にある園で、子どもたちが元気に体を動かせるような、のびのびとした保育が実現できると思い、このたび応募いたしました。
運動遊びは、子どもたちの基礎的な体力や、動きの発達の向上だけでなく、人間関係やコミュニケーション能力が育まれるなど、子どもの心身の発達に、とても効果的です。引用: 子どもの体力向上ースポーツ庁
「あなたの長所、短所はどんなところですか?」
保育園の採用担当者は、あなたの長所とともに、短所が、保育園の仕事に支障を与えることがないかを把握するためにこの質問をします。
長所、短所ともに、具体的なエピソードを織り交ぜながら回答しましょう。
短所については、短所を補うために気をつけていることも伝えましょう。
回答例:
私の長所は、明るく前向きな性格です。子どもを笑顔にするのが得意で、保護者のかたからも、会うと元気をもらえると言われます。
短所は、仕事を背負いすぎてしまう部分があることです。
つい自分でやろうとしてしまうのですが、今後はコミュニケーションを大切にして、周りと協力しながら進めていきたいと考えています。
長所短所については、こちらも参考にしてみてください。
「理想の保育士像はありますか?」
保育園の採用担当者は、キャリアプランを持っていない応募者は、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうと考えこの質問をします。
目指すの保育士像があるかどうかで、あなたの保育士としてのやる気や熱意もみています。
回答例:
私が目指す理想の保育士像は、子供たち一人ひとりの個性や発達に寄り添い、子どもからも保護者からも頼りにされる専門性を持った保育士です。
そのために、幅広い知識を身につけるための努力や、学び続ける姿勢を大切にしていきたいと考えています。
保育士の転職面接の終盤でよく聞かれる質問
保育士の転職面接において、面接の終盤では、入社する意欲の確認や、転職活動の状況を把握する質問がされることが多いです。
保育園の採用担当者官は、応募者の価値観や協調性などをみています。
園の保育方針や理念と、応募者の保育に対する考えが違うと、入職後に、ほかの保育士さんと意見が合わなかったり、協調できない原因となってしまいます。
そのため、ミスマッチを防ぐことが大切なんですね。
・園の雰囲気にマッチしているか
・条件面は一致しているか
・保育観が園の方針と大きく異なっていないか
・職場の人間関係にうまく馴染めそうか
などがみられています。
これは、感覚的な部分でもありますが、なんとなく「合う・合わない」というのを、感じるのではないでしょうか。
保育園側だけでなく、応募者も、最後は感覚的に入職する保育園を決めているというところもあると思います。
「周りの同僚や友人は、あなたのことをどのように評価していますか?」
あなたの人柄、同僚や友人との人間関係を探るための質問です。
周りの人とどのように関わるかと、自分自身を客観的に捉えることができるかを見られています。
保育園の採用担当者は、この質問の回答から、あなたが実際に園で働く姿をイメージします。
周りの人たちと良好な人間関係を構築できる人柄であることを、客観的評価を通してアピールすることを心がけてください。
回答例:
同僚や友人からは、「安心して任せられる人」と言われることが多くあります。
私は、約束や締め切りは守るように心がけています。
また、チームワークを大切にし、相手と自分の認識が一致しているかを確認しながら、物事を進めるようにしています。
そういった心がけが、仲間からの信頼につながっていくのではないかと思っています。
「他に受けている保育園はありますか?」
複数の園を受けている場合は、その旨を正直に伝えましょう。
転職活動状況や、複数受けている場合は、あなたの中での位置付けを確認する意図からこの質問をします。
「他の園も受けている」という回答自体は問題ありませんが、保育園の採用担当者は、他の園も応募しているなかで、自社の園の位置付けについて気にします。
他の園も受けているけれども、応募先の保育園が第一志望だと回答することが望ましいです。
回答例:
他の園にも応募しております。
しかし、貴園の保育内容にとても共感しており、また自分の経験を活かすことができると思いますので、貴園を第一に志望しております。
保育士の転職面接での逆質問について
「最後に質問はありますか?」と逆質問を求められることもあります。
この質問が保育園の採用担当者からあったら、ほぼ最後の質問と思っていいでしょう。
逆質問は、最後に自分をアピールするチャンスです。
面接を通して、業務内容など不明点があれば、ここで確認をしましょう。
確認したい事項がない場合、「詳しくご説明いただいたので、特に質問はありません」という回答でも問題はありませんが、できれば逆質問できると、意欲が伝わりアピールになります。
ですから、事前に逆質問を考えておくのも良いでしょう。
「何か質問はありますか?」
回答例:
1.(面接の中で確認したいことがある場合)先ほどの説明にありました○○○について、詳しくお聞かせいただけますか。
2.(面接担当者が保育士である場合)もしよろしければお伺いしたいのですが、保育の仕事で、やりがいを感じる点について教えていただけますか。
保育士の転職面接で答えにくい質問への対処法
・ブランクがある
ブランクがある場合は、なぜブランクがあるのか、今後どのように仕事をしていくのかなどを確認する質問が想定されます。
ブランクの理由が、出産や育児である場合は、自身の子育て経験を、今後の保育の仕事に活かせることアピールしましょう。
ブランクの理由が、他業種への転職だった場合は、あらためて保育士に復帰したいという意欲や離れてみて感じた保育の仕事の魅力など、保育の仕事へのやる気や熱意を伝えましょう。
他業種の仕事で得たスキルや経験の中で、保育の仕事に活かせることがあれば、それもあわせてアピールするといいですね。
・転職回数が多い
転職回数が多い場合は、転職が多い理由や、一つの仕事を長く続ける意思はあるのかなどの質問が想定されます。
転職の面接時に、「転職回数が多いようですね」と指摘されることもあります。
保育園の採用担当者に、転職の理由を納得してもらえるように、それぞれの転職理由をしっかり準備しておく必要があります。
ポイントは、前向きな転職理由にすることです。
そして、転職の回数が多いからこそ、さまざまな園で経験を積んできた、ということをアピールしてください。
さらに、応募する保育園では、長く働きたいという意欲を伝えるようにしてみてくださいね。
年代、キャリア別の質問への対処法
・20代~経験が浅い
20代や経験が浅い方には、人柄や、基本的なスキルを確認する質問が想定されます。
保育士としての経験が浅い場合には、人柄の良さや熱意などのポテンシャル、成長の可能性が重視されます。
経験が浅い分、仕事への積極的な姿勢をしっかりアピールしましょう。
保育士に向いている人柄や資質、入職後は、経験を積んで、学んでいきたいという前向きな姿勢を伝えるようにしてください。
・30代以降キャリアアップ
保育士として長い経験がある場合には、これまでの経験や、保育者としての専門性、知識や能力を重視されます。
保育園側としては、即戦力として期待しています。
前職で、主任などの立場で、保育士さんをまとめたりした経験があれば、具体的なエピソードを交えて伝えるようにしてください。
こちらにもよくある質問と回答例が掲載されていますよ。
【面接対策】保育士の面接でよくある質問と回答例~プロ直伝!~
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在、保育士は不足しており、民間施設への転職は決まりやすいと言われています。
ですが、人気のある園は、競争率も高いです。
あなたが本当に入りたい保育園に入るために、しっかりと保育士転職の面接の質問について準備をしておくことを、おすすめします。
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